診断の背景とエネルギー使用割合

公立病院への制服を卸している横浜市の業者の支援例となります。 横浜市カーボンニュートラル設備助成補助金を使用して蛍光灯、導入後約20年の空調機の更新を計画されていました。 横浜市補助金申請には省エネ診断が必須で、お助け隊診断受診の場合は支援対象者1割負担分の診断料も補助対象となります。 使用エネルギーは電力のみで、年間で13,700kWh 程の電力を使っておられます。電力供給は空調機は高圧電力、照明は低圧電力となっていて照明電力が59.6%とおよそ6割を占めています。
照明のLED化

照明は全てが蛍光灯となっており、50本ほどをLEDに置き換えることにより現在4,487kWh/年使用している照明用電力が1,233kWh/年 と73%も削減されることとなりました。 LEDの方が寿命も長いことを加味すれば照明をLEDに交換することは大変効果が大きいこととなります。
空調機に対する提案
1台の空調機は設置後20年経過していますので、これを最新機種に更新することにより大きな省エネ効果が見込めます。 対象機種更新により、電力使用量が430kWh /年削減されます。これは31%の省エネ効果となります。 また、現在空調温度の設定は、夏季25℃、冬季26℃とされているとのことでしたのでこの温度設定を1℃変更することによる効果も試算しました。 この試算では2台使用の空調機の電力使用量が390kWh/年も削減されますので、いかに温度コントロールの効果も大きいかという例となります。